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24
2016

E.T.

CATEGORY映画感想
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私の人生において最高の一本。
これはただの宇宙人映画なんかじゃない!家族愛もあり、友情もあり、本当に心があたたかくなるストーリー。何度見てもその度に胸が熱くなります。
エリオットとE.T.、家族やお友達同士での結束がとても微笑ましいです。言葉にしなくても伝わる信頼関係や心のつながりがすごく素敵で。何も言葉にしなくたって心で繋がっているから全部わかるんだよ。
こういった愛や苦悩を経験してエリオットたちはさらに優しく、強くなれたと思う。子どもなりに必死に頑張る姿が私にはとても煌めいて見えます。
いつの時代も子どもは可能性に溢れているよ!

以下の文章はラストのネタバレになってしまうのですが・・・、
最初は、エリオットは「兄弟だけの秘密だ」と言ってママにはE.T.を会わせておらず、ママだけはラスト目前でE.T.と初めて会うことになります。
ママははじめ驚いてE.T.を怖がりますが、その後たった数時間のあいだに起きた出来事だけで子どもたちとE.T.との強い絆を感じ取り、ラストはみんなと一緒に泣きながらE.T.を見送ってくれます。
エリオットはE.T.との今までの出会い・生活のことは何も口にしていないのに…。きっとエリオットの親だから、大切な子どものことだから、何も説明されなくたってこの強い絆が感じ取れたんだよ。
お兄ちゃんの友達だって「丘の上の公園に集合!」のたった一言だけでピンチを察してくれて一緒に全速力で走って逃げてくれる。
みんな全部分かるんだ。そこには絆があるから。

実際にも地球に来てくれた宇宙人がこんなふうに優しくて可愛い子だったら…。そしてその宇宙人の出会った相手が、エリオット家族のような温かい心の持ち主だったら良いな。



この映画は、スピルバーグが子どもの頃からずっと追いかけてきた「宇宙人」がテーマになっているだけではなく、実は家族の「離婚」について強く描かれているものでもあります。(BDの特典映像より)
実際スピルバーグの両親も過去 離婚をしており、それが当時子ども時代のスピルバーグにとっては相当なショックだったそうです。
そのように、離婚によってエリオットの家族の心や絆が崩壊してしまっていたのですが…その家族をE.T.が愛で立て直してくれたのです。だからこれはただの宇宙人映画ではなく、"愛の物語"だと。

撮影にもスピルバーグのこだわりが沢山。
その中でも私が一番関心を持ったのは、この映画は子どもやE.T.の目線の高さで撮っていること。エリオットのママ以外大人の顔をほとんど映さなかったこと。
大人でもママだけ顔を映しているのは、ママもまだ子どものような人だからなんだって。
普通に見たときは気づかなかったけれど、言われてみれば大人の世界の描写は本当に少なくて。だからこそ自分も子どもたちと同じように純粋に楽しめるし、急に訪れた"大人の世界"を描くシーン(宇宙関係の人が乗り込んできた)ではとてもハラハラして不安になったりと、本当に主人公のエリオットと同じような気持ちを感じとれる作りになっていたのです。



そんな特典映像の中の
スピルバーグの製作インタビューでとても感動した言葉があります。それは、初めてE.T.のテスト上映をしたときのこと。

「夢が叶ったと思ったよ。『これ以上の映画はもう撮れない』と、自分の映画に恋をしてしまった。」

嬉しそうに笑いながらそう話すスピルバーグをみて「ああ、私が映画を好きになったこの人生の意味は きっとここにあったんだ。」という思いに溢れ、気付けば号泣していました。自分の映画に恋をしたという、これ以上に素敵な言葉がどこにあるのだろう?
これだけ愛されて作られたこの「E.T.」という映画、好きにならない筈がなかったんだ。私がこの映画に出会うことはもしかして必然的だったのだと、そう強く思いました。

よくネットでは「スピルバーグが天才的な映画監督だったから、政府がスピルバーグを宇宙人に会わせて 国民に宇宙人の存在を信じさせるために宇宙映画を作らせた」なんて言われているけど、スピルバーグのこの言葉を聞いて以来、この都市伝説はまったくの嘘だとしか感じられなくて。だって、こんなにも心からの愛が溢れる素敵な映画が 誰かからの指図だなんてそんなことは絶対にあり得ないよ。
私は都市伝説自体は面白いと思うし大好きな要素ではあるんだけど、E.T.に関するものはどれも全然信じられなくって。なんだか矛盾してるけどね。自分でE.T.というこの素晴らしい映画と、それに対するスピルバーグの愛情をこの目で見て確信したのです・・・


感想はネタバレも入ってしまいましたが。最初から最後まで本当に全部素敵なシーンばかりです。
大好きな、大好きな映画。E.T.に出会えて良かった。
こんなにも心から出会えて良かったと思える映画はまだ他には出会えていないかも。きっとこの一本はずーっと揺るがないです。

これからもたくさんの映画に恋したいものです!